京都旅行ロングステイ 9日目 三十三間堂
今日は「おてつたび」で一緒になったケンくんのお薦めスポット、三十三間堂にいってみることにした。
京阪電車で行くと40分ほどで行けるようだ。
10時にマンションを出発し、鴨川沿いを歩き20分もかからず京阪電車三条駅へ。
10:20三条駅発
|
3駅 160円(函館の運賃と比べて安い!)
|
10:35七条駅着
【三十三間堂】
七条駅から東へ歩きわずか5分ほどで三十三間堂へ到着。ほんと近い!
入口の看板には蓮華王院本堂(三十三間堂)と書いてある。へ~、三十三間堂は通称なんだ。
他にもこのようなお寺が結構あるようだ。
団体の大型バスが何台も止まっている。ここも混み合っていそうだ。
しかし、拝観受付は意外と空いていてすんなり。拝観料600円
お目当てである本堂内の千体観音立像見学のお楽しみは、最後に残しまずは遊歩道を廻ってみよう。
入ってすぐに案内板があったので確認。ここの庭はそれほど広くなく時間もかからないようだ。
本堂の正面はお馴染みの光景なので、まずは記念撮影。
本堂前はとても広い。そこにはまだ、観光客がほとんどいないので、写真に他の観光客が映らないで撮れた。
青空が広がり、本堂の写真もきれいだぁ。
東大門の回廊は、端から眺めると奥行きがあり、青空にきれいな朱色がとても映える。
ぐるっと廻って本堂の裏側に行くと「通し矢」射場の説明看板があった。
本堂裏で南端から北端へ、一昼夜24時間矢を射続ける「大矢数」という一大イベントがあり、約800人が挑み壮絶な競技をしたらしい。
矢の数も百万本というから凄い。
今も毎年正月(15日に近い日曜日)に弓道大会が開催され、全国から集まって競っているそうだ。
ぐるっと見学し、メインの本堂内へ。
中に入ると本堂内には入口から奥の端までびっしりと千体観音立像が立ち並んでいる。
入った瞬間、息をのむほど壮観な光景である、普通なら思わず「おお~!」と声が漏れるのだが声も出ないほど、引き込まれてしまう。
中央に大きな中尊があり、その左右に500体合わせて1001体。正しくは「十一面千手千眼観世音」といい、頭上に11の顔、40種の手がついている。
千手観音というその千手の意味は、1本の手ごとに25の苦しみを救う力を持つので、「40本の手×25=1000手」ということらしい。
(堂内は撮影禁止なので、説明書きを読み興味深い部分を、忘れちゃいけないと思いミミズの這うような字でメモした。)
千体観音立像群の前には、右端に風神、左に雷神その間に観音二十八部衆像がある。
この像は檜の寄木造りだが、目は水晶をはめ込む「玉眼」と言われる技法で造られている。そのためか目力があり表情に迫力がある。
じっくり像を観終え、裏側の通路に移るといろいろな資料が展示されている。
先ほどの通し矢を題材にした、漫画もいくつか紹介されていた。面白そうなものもあるので、読んでみたいものだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%93%E9%81%93%E5%A3%AB%E9%AD%82
本堂の出口でおみやげショップあり、友人へ「勝利祈願」のお守りを購入(レースで勝てますように!)
三十三間堂から駐車場に出たところで、お腹が空いてきた。駐車場内の自販機前にベンチがあったので、持参した手作りおにぎりでランチタイム♪
お寺や神社の構内では飲食禁止のところが多いので、こういうところがあると助かる。
観光していて毎度外食すると、その支出もばかにならないので、おにぎりを持し食費を抑えることにした。
【養源院】13:10
養源院は三十三間堂のすぐ隣にある。
門の前に「血天井」と書いた看板があり目を引いた。何と読むんだろ?(そのまま「ちてんじょう」だった)
ここは解説付きで拝観料600円
堂内で受付をすると、10名ほどの小グループごとに解説をしながら案内しているとのこと。
ちょうど、奥の方で始まったばかりなので、後ろに座り解説を聞く。
ラジカセから流れる音声の解説を聞いている。え?全部この解説なのかな、と思ったら。
そのあと担当の女性が2名が、直に説明してくれた。
2番目の年配のオバちゃんが、なかなかユーモアもあり解説もわかりやすかった。
最初は白い像が描かれた杉戸絵「白象」パンフレットにも載っているが、その画風は独特なものがあり、太い線でシンプルに描かれている。
とても印象に残る絵だ。
白象の後、血天井の説明を年配のオバちゃんが、長い竹のような棒を持って説明してくれた。
近くにいた自分の腕を引っ張り「腕を触ってごめんね、外側を向いてちょっと壁側に立ってね」
壁側に立ち天井を見上げるとシミのようなものが見える。
「はい、ほかの皆さんも同じように横一列になって壁の方に並んで」と言って、雨戸の片方を閉め堂内を薄暗くした。
その方がよく見えるとのこと。
今見ている天井が「血天井」という。
関ヶ原の合戦の前哨戦「伏見城の戦い」で、伏見城で自決(パンフには自刃と書いてある)した徳川兵士の血で染まった廊下を、寺の天井にそのまま上げて残し弔ったものだ。
オバちゃんが「これは徳川方の大将鳥居元忠の血の跡で、ここが頭でこの辺が腕、脚・・・」と説明してくれた。
なるほど説明を聞きながら見るとそう見えてくる。
他の兵士の血の跡も残っているのが分る。
400年以上も前の血の跡が今でもこうやって残っているんだ。頭の中で自決した兵士の姿を想像してしまう。
じっと眺めていると背中がザワッとする。何か怨念のようなものが、その辺に漂っているのではないだろうか。
伝説の生き物「麒麟」と「唐獅子」の杉戸絵もあったが、どれも俵屋宗達の描いた絵である。
麒麟は2頭描かれており、左がオスの「キ」、右がメスの「リン」で合わせて「キリン」なんだと。
他にも俵屋宗達の襖絵もあり、拝観したあと養源院を出た。(14:05)
【智積院】14:10
養源院を出て、東大路通りに出ると智積院がある。
ここは拝観料はない。
金堂に続く道の途中に「仏足石」という両方の足型の石がある。石の上に数枚のお賽銭が置いてあった。
お釈迦様の入滅前に残された足裏の跡を謹刻したものと説明がある。
その先にある金堂は、整備されてまだ間もないのか、とても綺麗に塗られている。
説明書きの立て札に明治15年に焼失し、昭和50年に建立されたとある。
(14:45出)
そのあと京都国立博物館裏側にある豊国神社(14:50~15:09)と方広寺(15:10~15:20)を観たがここはさらっと。
豊国神社には門の前にヒョウタン型の瓢箪絵馬がまとまってぶら下がっていた。
方広寺は本堂前にある梵鐘(重要文化財)が見どころか。鐘楼の天井画も美しく描かれている。